インテリアショップ 仙台のウソとホント
仙台市都心部周囲には広瀬川や青葉山などの自然があり、また都心部にも街路樹などの緑が多いことから、杜の都との別名を持っています。
自然を愛するだけで何もしないというのでは駄目で、皆できれいな川をつくらなければならないと考えたからだ。
少なくとも私は日本にはその力があると思っている。
私は、これまでに日本で4万5000坪の森を買っている。
この森は皆必ずしも健康な森ではなかったが、少しずつ健康な森に戻そうと努力している。
そして、私が死んでも、この森はニコルの財産ではなく、ナショナルトラストとして日本人みんなが楽しめる土地にしたいと考えている。
5年がかりで手入れをした森の小さな川には、ホタルやトンボも増え、イワナも棲みはじめた。
その川は私の森から流れ出して、隣の土地までつながっている。
しかし、非常に残念なことに、隣の林の木は伐採され、産業廃棄物が捨てられて土がかぶせであるのだ。
私の小さな森からはきれいな水が流れ出ているというのに、隣の土地からは毒が流れ出している。
私は日本人が大好きだが、どちらが本当の日本人なのかがわからない。
地球環境と豊かな都市の生活を守るために、いま一度、日本人に立ち止まって考えてほしいと思うのである。
江戸の成り立ちを考えるとき、川は非常に大きな意味をもっている。
隅田川が江戸城の東を流れており、江戸の街は江戸城から川の流れをもとにして東のほうに発展していった。
いずれの都市もそうであるが、江戸の街も、定型のものと不定型のものとがせめぎあっていた。
定型のものとは、一言でいえば、古くは平城京や平安京などを作る過程で定着してきた中国式の街づくりである。
ところが都市を考える場合には、建物の構造やその配置などのハードの側面と人間の精神的な側面とは、切り離して考えることはできない。
つまり、どのような都市を作り上げるかは、突き詰めて考えれば、どのような宇宙観や世界観、また人間観を受け入れるかということにつながるのである。
したがって、中国の都のあの碁盤目状の街を受け入れるということは、とりもなおさず、中国的な世界観や宇宙観を受け入れて、天と地をどのようにつなぐかということを意味していた。
江戸の街も、この中国的な宇宙観をともに、風水思想に則って作られており、たしかに一面で中国的な要素を含んでいたといえる。
しかし江戸の街は、一方で、川が重要な役割を果たしていた。
街の中での川は、中国的というよりも、むしろ東南アジア的な要素が強いといえる。
東南アジア、特にインドネシアのヌガラといわれる都市、王宮のでき方に似ていると思うのだが、その都市のでき方は、およそ次のようなものである。
外からの物資を海上から船で運んできたとき、その大量の物資を河口の港ですべて陸揚げしてしまうのではなく、そのまま船で川をさかのぼっていき、必要とする場所で次々とその物資を降ろしていく。
逆に、川上の沿岸からもさまざまな物資が積み込まれ、川を下り、河口の港から外に運び出す。
このような物資の流れの中から、河口の都市には非常に大きな市場ができあがる。
そして、その市場をまとめるための権力が出て、この市場が一つの都市国家となっていく、このような都市国家をヌガラといい、東南アジア中に数多く広がっているのである。
実は江戸の場合も、都市のでき方において、以上のような中国的なものと東南アジア的なものとが混在していたといえるのだが、私は、東南アジアのヌガラ的な要素のほうが強くあったのではないかと思っている。
実際、江戸の街は、川の流れと山なみに沿って作られていった。
現在の「都市開発」といえば、川を埋め立てて高速道路を通すとか、森の木々を伐採してピルを建設することなどを意味しているが、江戸の都市開発とは、まさに。
川を作る。
ことであった。
川の流れを変えたり、運河のように、川のないところにさらに川を作ったりして、川の数を増やしていく。
そして、川の流れに沿って河岸もたくさん作っていったのである。
こうして、江戸とその周辺には、何百という河岸ができあがっていった。
そして、港や橋を作り、そこにできるだけたくさんの船を行き来させる。
これらの船は、今でいえば大型トラックであり、川は大量の荷物を運ぶための道路、さしずめ高速道路とでもいえるかもしれない。
ところで、川を中心にして発達してゆく街・江戸、その江戸を大都市にした要因の一つに、参勤交代の制度があった。
この制度によって、全国から強制的に数多くの人が江戸に集まってきた。
毎年毎年、何百人、時には1000人近い人が、集団で江戸に入り込んできたわけである。
これによって、まず、江戸に至るまでのインフラが整備されていった。
全国から江戸への街道が整備され、それに沿って宿場や旅龍ができ、さまざまな店もできてきた。
また、大名の行列であるから、一度に何百人もの人が領国と江戸の聞を移動することになり、当然その聞に各地の宿場町を中心に多くの消費が行なわれるようになった。
一方、江戸の街なかには、各藩毎に上屋敷や下屋敷と呼ばれる大名屋敷が置かれるようになった。
江戸時代中、平均260の藩があって、それぞれの藩がその経済力に見合う人数を江戸に送り込み、大名屋敷に住み込んだ。
こうして江戸の街にもまた、非常に多くのお金が落とされていったのであった。
大名屋敷は、町人たちが長屋を増やしていくのとは別の流れであった。
当時、大名屋敷のように大きな家を建てることには、一体どのような意味があったのか。
それは、現在の高層ビル建設とは考え方がまったく異なり、住むスペースよりも庭のスペースのほうが大切だと考えられていたのである。
武士の特権は武力にあるのではなく、広い庭を作れるかどうかだったともいえる。
この大名屋敷は、山の手に次々と作られていったのだが、その屋敷内には必ず大きな庭がついた。
木々も多く、野鳥もいるといった広大なものが多かった。
それが、今の後楽園や神宮や新宿御苑をはじめとする公園であったり、大きなホテルや大使館やT大学をはじめとするさまざまな大学の敷地として残っているのである。
都心に残っている数少ない豊かな自然は、ほとんどが当時の大名屋敷だった。
大名匡敷を建てることは、確かにか開発。
の一つではあったが、それは現在の私たちが考える開発とは正反対のものであった。
というのも、「庭を中心にして、いかに自然を作るか」という開発だったからである。
また、この開発に合わせて、飛鳥山、上野の山、愛宕山などには桜が数多く植えられていったが、これらは、自然に生えていたものではなく、植林であった。
多くの川縁にも植林が進められたが、当時の人からすればこれも開発の一つだったといえるのである。
このように、日本人にとっての開発とは、歴史的にみれば「いかに自然を作り出すか」という方向で考えられてきた。
もともと日本は、葦原の中つ国と呼ばれていたように、放っておけば、葦がどんどん生えてきてしまうところだったからである。
自然とは、生えてくるままに任せているものではなく、いかに自然を手入れするかという意味での自然だったわけだ。
日本庭園は、本来的に大変手間のかかるもので、毎日毎日きちんと手入れをしなければ維持できない。
日本では、自然を保つのはそれほど大変で、お金のかかることなのであった。
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